人通り賑やかな街へ、ニーズを知る、忠実に政策にする
商工会議所が、今年度の
『静岡中心街通行量・お買物調査』
の結果をまとめた。
発表は昨日の朝刊。
早速商工会議所へ、資料を受け取ってきた・・・。
開けて、読んで、やっぱり、びっくり!
5年間で3割の人々が中心市街地から減っている。
この経済状況で粗利が30%を超える企業なんて
ほとんどないだろう。
通行量と売上を直接結びつけるのは
ちょっと乱暴かもしれないが、
その減少分こそ、今の雇用不安に他ならない。
市行政も私たち議会も、この数年間、
中心市街地にこそ大きな投資を行ってきた。
JR静岡駅北口広場から地下道の整備、
再開発ビルは現在計画中のものまで含めれば、
片手を軽く越える事業数だ。
進む高齢化と長引く不況で、街中から地域へと、
人の流れが変化したとも見ることができるだろう。
しかし、街の経済がその街の福祉の財源を決めるのだ。
新たな施策展開に焦りを感じるのも当然だ。
とはいえ、調査では面白い結果も得られている。
まず、欲しい施設、サービスのトップは、『ベンチ、ミニ公園』で、
買い物と飲食を除くと来街の目的は『イベント』、
更に、通行量が多いのは、午前中から昼時ではなく、
午後2時から5時までとなっている。
しかも、商店街のモール化は、
実にアンケート回答者の90%を占めている。
このニーズを元に、もう一度静岡の街を考えてみると、
足りないものだらけ。
例えば・・・、
来訪者に分かりやすい『商店街マップ』を看板にしたら、
どこに何が売っているか、
何が静岡では美味いかがすぐ分かるし、
買い物途中にちょっと休憩できるベンチを設けて、
オープンカフェにすれば、
それはヨーロッパの映画に出てくる風景のように、
優しい街並みになるだろう。
通過していく車と歩行者との住み分けも必要になるかもしれない。
青葉公園で行われているイベントも、今は午前中が主流で、
午後3時は撤収した後だ。
手間隙かけて毎年調査しているのだ。
減少を続けるばかりではこれほど無駄なものはない。
調査する、結果を分析する、ニーズと課題を共有する、
新しい挑戦をシミュレーションする、そしてやってみる。
でも・・・誰が?
会議所?行政?商店街組合?
市の『中心市街地活性化計画』はもう既に実施段階に入っている。
この計画こそ、こうした団体の代表者が集まって作ったものだが、
減少のスピードが計画を追い抜いてしまった。
来年は絶対に減少を増加に転じる。
この目標を共有することだ。
そして、不退転の決意で一年間ずっとこれを思い続ける。
調査、分析、報告だけの会議体はもう通用しない。
ニーズを忠実に政策に反映する、
実務ができる者の会議体の立上げが必要だ。
商工会議所の今回調査結果、説明会は来月22日。
観光、小売、行政など、関係する皆さん、
是非一緒に行ってみませんか?
*お知らせ・・・静岡市立病院の駐車場、間もなく完成!オープンは3月1日です。
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